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徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

深夜アニメの劇場放映増加によるアニメコンテンツの可能性について

アニメ まじめ

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こんにちは。
最近増えてきた「深夜アニメの劇場放映」について焦点を当て、最後はアニメコンテンツの消費というところを考えていきたいと思います。あくまでも素人考えですのでいろいろと怪しいところがあります。あらかじめご了承ください。

劇場版アニメとは

まずこの深夜アニメの劇場版の定義から。一言で言ってしまえば、劇場で放映される深夜アニメに関するアニメです。
過去を振り返ると、映画館という場ではエヴァンゲリオンやワンピースなど数多くのアニメが放映されてきました(懐かしいところだと、デジモンとかおジャ魔女とか)。このように昔は、世間一般に対しネームバリューのある新作を劇場という場で公開する、という構図が多かったように思います。
しかしここ数年では、深夜アニメ関連の劇場版が多く放映されています。例を挙げると、「境界の彼方」「サイコパス」「あの花」などなど。フジテレビのノイタミナ枠に関してはテレビ放映の枠を減らし、ノイタミナムービーとして劇場新作を増やす方針に切り替えてきました。また、劇場でOVAを放映する「ストライクウィッチーズ」のような作品もあり、これまでのアニメ放映とは異なる形態のものが増え始めました。


このような深夜アニメ関連のアニメが劇場で放映されるようになった背景を考えていきます。

メリットの整理

最初にテレビ放映と劇場放映のメリット・デメリットを整理したいと思います。

テレビ放映

メリット
  • 地上波を利用した放映により、圧倒的な宣伝効果が得られる。
  • 圧倒的な宣伝効果による原作やグッズの売り上げを促進する。
デメリット
  • 人気が出なかった場合の円盤売上以外の利益が出ない。
  • 1クール以上での制作が前提となるため、利益が出なかった際の負債が大きい。

劇場放映

メリット
  • 興行収入が見込める。
  • 前作の人気を踏まえた上で作成するため外れにくい。
  • テレビ放映の総集編による焼きまわしが可能。
  • 1時間の短編から、2時間の長編まで制作可能。
  • ネットに動画が流れない。
デメリット
  • 宣伝によっては集客につながらない。

コスト面について

次にコストについて情報を整理したいと思います。

テレビ放映

  • 基本的に1クール単位で作品を放送するため、前提として約13話分の製作・宣伝コストがかかる。

CGクリエイターの榊正宗さんによると2.5億円ぐらいのコストがかかるようです*1

劇場放映

  • 長くて2時間、短いと1時間ぐらいの作品が放映されるため、テレビ放映と比較するとコストは半分以下に抑えられると思われます。

アニメによってはテレビ放映よりも高いクオリティを要求されるため、コスト的にはあまり変わらないという記事も目にしました。情報があまりなく、実際のところはよくわかりません…。

コストに関して

ケースにもよるが基本的にはあまり変わらない。時間が短い分だけ高いクオリティが要求されるという話については、現在のアニメは十分なクオリティを持っているため、コストがおなじになるとは思えない。劇場放映のほうが安上がりになるとみるのが妥当だと思います。

メリット・コストの比較

両者を比較して思いましたが、劇場放映のデメリットが圧倒的に少ない!
重要な点を挙げるならば、

  • 興行収入が得られることによる、利益に対するリスクの回収。
  • 前作の人気を踏まえた制作と総集編による新規層の取り込み。
  • 短編は資金回収率が高い。

ある程度の宣伝力(スタッフ、続編)という魅力的な見せ方は必要となりますが、人気作の続編であったりOVAに関してはテレビという媒体を通すよりも利益の回収率が高く優秀であるように感じます。特に興行収入が見込めるという点が大きいと思いました。テレビ放映では円盤の売り上げが悪いと全く利益を回収できませんが、劇場放映は入場料によりそのリスクを回収できているように思います。たしかに、劇場までアニメの続編を観に行く層と言うのは一定数いますが、実際に円盤を購入するのはその中でも1割程度ではないかと思います(作品の出来に左右されるのはもちろんですが)。円盤を買うほどではないが、1800円を払ってでももう一度見たい!という客層を引っ張ってくる優秀な方法だと思います。

また、総集編で新規層を取り込むことができます。ハイキューが総集編を劇場でやるようですが、まどマギ境界の彼方も同様に総集編をやることで新作に人を流していました。コアなファンは総集編も見に来てくれるため、利益率が向上するのは間違いないでしょう。

加えてOVAを放映する場合も興行収入を得ることができるのは大きく、実際にOVAの円盤が売れなくてもある一定の利益を回収することができます。30分の放映で60分とほぼ同じだけの金額を入場料としてとれるため、製作コストも減らせた上である程度の資金を回収することができます。OVAを見に行くようなファンなら円盤を購入する割合も高く、相乗効果が生まれる可能性もあります。

したがって、
劇場放映は、今のアニメ業界の「円盤売り上げのみによる資金回収」とは異なった資金回収を模索した結果だと思います。

劇場作品の実績

この2作をあげておけば問題ないだろうという作品として、「あの花」と「魔法少女まどか☆マギカ」の2作があげられます。前者は総集編として、後者は総集編+新作として成功しています。
NAVERにまとめられていた一覧を参照しました。matome.naver.jp

あの花 劇場版:10.4億円
まどか☆マギカ 総集編:5.7億円 + 5.9億円 = 11.6億円
まどか☆マギカ 新作:20.8億円

改めて見るとまどマギやばすぎですね…。どんだけ売れてるんだよと。あの花も総集編としては十分すぎるほどに興行収入が得られていると思います。

そしてもう一つ重要なデータの円盤の売り上げです。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 - アニメDVD・BD売り上げまとめwiki

○劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
巻数    初動       2週計      累計     発売日
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
完限 24,546(*4,977) 26,700(*5,814) 29,153(*6,115) 14.03.05 ※合計 35,268枚
初限 *2,386(**,***) *2,778(**,***) **,***(**,***) 14.03.05
通常 *1,353(*2,508) *1,669(*3,293) **,***(*3,737) 14.03.05 ※合計 *5,406枚

魔法少女まどか☆マギカ - アニメDVD・BD売り上げまとめwiki

○劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語
【2枚組Blu-ray版】
巻数  初動   2週計  累計   発売日
限定 *80,053 *85,054 102,837 13.07.24
通常 **3,547 **3,965 ***,*** 13.07.24

○劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語
巻数     初動         2週計        累計     発売日
       BD(DVD)      BD(DVD)      BD(DVD)
限定 127,501(***,***) 139,653(***,***) 154,042(***,***) 14.04.02 ※BDのみ154,042枚
通常 **9,872(*10,711) *11,272(*12,657) *14,783(*16,720) 14.04.02 ※合計 31,503枚

このように成功する作品は莫大な利益が得られるといういい例でしょう…。それにしても売れすぎ…。

忘れてはならないこと

先ほどあげた例も含めて、劇場放映は言ってみれば「鬼に金棒」なコンテンツが使える方法だと言えます。テレビ放映によって「鬼」になり、劇場という場を使って「金棒」をふるうようなものです。そのため劇場放映のオリジナルアニメの作品でも興行収入が芳しくない作品も少なからずあるというのが現状です。劇場版は短時間でコンテンツを詰め込むのには向いていますが、話が複雑になりすぎると見ている人がついていけなくなる、という側面があると思います。そのあたりはテレビ放映のほうが向いており、まさにまどマギはテレビだから成功したのだと思います。

アニメコンテンツの将来

前の文章を踏まえた上で、これからのアニメが全て劇場に流れていかと言われるとそんなことはなく、テレビ放映が主となるのは間違いないと思います。ニコニコ動画のような動画形式が最終的には生き残る気はしていますが、将来的にどうなるかはまだわかりません。
どんな形でもいいので自分が気に入ったコンテンツに投資をしていくことが、僕達がアニメをコンテンツとして残していく唯一の方法であることは間違いないと思います。
しかし、今の円盤売り上げ至上主義ではアニメ業界は最終的に残らないのではないかと思っています。アニメーターの人件費の問題であったり、中間業者の利益の中抜きであったり、様々な問題が残っていることもそう考える理由の一つです。
その問題とは別に、劇場放映は作品に貢献する一つの方法として重要な役割を担っていると思いますし、このような今までとは異なった売り上げに貢献できる仕組みをこれからも作っていくことも重要ではないかと思います。

まとめ

何が言いたいかまとまらなくなってきましたが、この記事を読んで、
「円盤を買うほどではないけど、映画を見るぐらいならいいかな?」
という人が増えることを願って。
アニメがこれからも残ることを願って。


以上です。

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