徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

アイカツ同人誌紹介No.6『月が踊る夜は輝く』


作品概要

タイトル 月が踊る夜は輝く
著者 すやま
Twitter すやま🚙💭 (@itsudemoneteru) | Twitter
頒布 芸カ18(2018-02-24)
サンプル
ページ数 62(遊び紙含む)
通販 月が踊る夜は輝く - ラララ走馬灯 - BOOTH

本作紹介(ネタバレなし)

 本作は、8つの物語がオムニバス形式で進行し、神崎美月を軸としてキャラクターの関係性を描いている。本作を言葉にするのは非常に難しいが、神崎美月という偶像に向き合うそれぞれのアイドルが、その偶像を正視していく。そのキャラクターが見ていた美月を、美月の言葉によって新しい美月として捉え直していく。私たち視聴者にとってはひとつひとつが神崎美月であるのに対し、アイドルたちにとっては新しい神崎美月として映し出される。そのギャップこそが本作一番の魅力かもしれない。

感想(ネタバレあり)

 まず最初に。私にとって本作は、芸カで頒布された数ある同人誌の中で最も素晴らしい作品でした。
 「神崎美月だからすごくて当たり前」というアイカツ世界における価値観の中で、その当たり前を真に理解している者たちの話だと理解しています。その中でもスターライトクイーン会とあかりは、美月にとってアイドルとしての一面を限りなくゼロに近づけて接することができるのだと思いました。スターライトクイーン会は、スターライトクイーンたちが集まってただ遊ぶだけの会で彼女たち自身がトップであるがゆえに相対的になアイドルとしての距離が近いからかも知れません。あかりは、出会い自体が美月のアイドル性から遠く離れた場所を経由して出会っているため、アイドルと言うよりも先輩のお姉さんに近いからなのかもしれません。
 それ以外のアイドルたちにとって美月は、神崎美月に近づいたことで神崎美月が遠くなったのかもしれません。ヒカリは、総再生回数で美月を抜いたことで。ユリカは、トライスターを解散したことで。あおいは、美月の軌跡を直視することで。いちごは、美月に求められた自分になれないこと気づいたことで。
 美月という人間の魅力とは、美月という人間が等身大の女の子である部分なのだと思いました。アイドルたちが見ている美月は完璧なアイドルなのに、美月と話すと女の子である一面が垣間見える。そしてその一面が少し意地悪で、少しかわいい。それが美月の魅力なんだと思いました。

 マスカレードを追いかけていた美月を、追いかけるアイドルたち。その追いかけ方も様々で、寄り添い方も様々で。たくさんの接し方に囲まれる美月を見ることができる素晴らしい本でした。ありがとうございました。